「すごいね、【人間消去アプリ】。


なんでもっと早く出会わなかったんだろう」


「ほら、言ったでしょ?


絶対にあのアプリ使ったほうがいいって」


「本当だね。


円歌、神のようなアプリを教えてくれて、どうもありがとう」


「いえいえ、どういたしまして〜」


私と沙織がまるでこの場にいないかのような、すずねと円歌の楽しそうな会話。


すずねと円歌がこちらを見ていない隙に、沙織に話しかけた。


「ねぇ、沙織」


「なに?」


「私、さっそくあのアプリ使ってみたよ」


「あのアプリって、【人間消去アプリ】?」


「うん」