それから数週間後。


私は【人間消去アプリ】を使って、殺したいほど憎い人間を、1日ずつかけて消去した。


数えきれないほどいた憎いやつらは、ほとんど殺してやった。


あとひとりで、嫌いな人間がすべて消える。


わくわくが止まらない。


憎いやつらを【人間消去アプリ】で消去しはじめたのは、体育の授業で沙織に学校に来るなと告げた翌日。


早く憎いやつらを消したくてたまらなかった。


自分がどれだけ恨まれたっていい。


ただ、そのぶん恨んでるやつらを殺すんだ。


憎い人間を殺すことに、徐々に快感を覚えはじめていた。


嫌いな人間が不幸な目に遭うのは、自分にとってこれ以上ないほど幸せ。