園子たちの攻撃方法は、私と同じく足蹴り。


私を含む6人で蹴れば、沙織を肉体的にボロボロに追い込むことができる。


園子たちはそう考えたのだろう。


体育館内に、私と園子たちの、沙織を蹴る音だけが大きく響く。


誰ひとりとして、止める者はいない。


誰も止めないことはわかっていた。


クラスメイト全員、沙織をいじめているから当然だよね。


ふふっと笑い、沙織を蹴り続ける。


沙織は床に体を倒し、くの字に曲げて身を守っている。


それで身を守ってるつもり?


バカじゃないの?


沙織までバカな子に見えてしまう。


「や、やめて……」