まるで私とすずねの存在を忘れたかのような、円歌のセリフ。
よく見ると、円歌は体をぷるぷると震わせて沙織を指さしている。
先ほど沙織が見せた怖い形相が、脳裏に焼きついて離れないのだろうか。
体を震わせる円歌をスルーして、沙織が笑顔のままさらっと答える。
「使ってないよ。
だって沙織にはそのアプリ、怖いとしか思えないんだもん」
「嘘でしょ……」
『嘘……【人間消去アプリ】を使ってるのは、この中では私だけ……?』
円歌の表情からそんな言葉が聞こえてくるような気がした。
そうだよ、円歌。
よく見ると、円歌は体をぷるぷると震わせて沙織を指さしている。
先ほど沙織が見せた怖い形相が、脳裏に焼きついて離れないのだろうか。
体を震わせる円歌をスルーして、沙織が笑顔のままさらっと答える。
「使ってないよ。
だって沙織にはそのアプリ、怖いとしか思えないんだもん」
「嘘でしょ……」
『嘘……【人間消去アプリ】を使ってるのは、この中では私だけ……?』
円歌の表情からそんな言葉が聞こえてくるような気がした。
そうだよ、円歌。



