沙織がクラス内でいじめられるのは、間違いなく沙織のせい。
私を疑うようなこと言うから。
ふっと小さく笑った直後、先生が深いため息をついて、体育館をあとにした。
「……はぁ、しょうがないわね。
あまった神宮寺さんは得点係をして」
そう言い残して。
自分があまったと先生に思われて、沙織は心を痛めるだろう。
だが、沙織の表情は変わらない。
「……わかりました」
能面のような顔で小さくうなずく沙織。
そして、得点板を倉庫から持ってくる。
と、突然、園子がコソッと話しかけてきた。
「ねぇ、理央」
「なに?」
「神宮寺さんをいじめるチャンス、今なんじゃない?」
私を疑うようなこと言うから。
ふっと小さく笑った直後、先生が深いため息をついて、体育館をあとにした。
「……はぁ、しょうがないわね。
あまった神宮寺さんは得点係をして」
そう言い残して。
自分があまったと先生に思われて、沙織は心を痛めるだろう。
だが、沙織の表情は変わらない。
「……わかりました」
能面のような顔で小さくうなずく沙織。
そして、得点板を倉庫から持ってくる。
と、突然、園子がコソッと話しかけてきた。
「ねぇ、理央」
「なに?」
「神宮寺さんをいじめるチャンス、今なんじゃない?」



