正直、ついてきてほしくないんですけど。


怒りがふつふつとわいてくるのを感じつつ、園子に目を向ける。


「園子、どうしたの？


私についてきちゃって」


そう言った瞬間、気づいた。


園子の表情が、嬉しさとはかけ離れた、悲しみを含むものだったことに。


「……園子？」


「理央……」


なにかあったのだろうか。


園子のようなバカな子のことが気になるのは少し癪だけど、気になることに変わりはない。


と、突然、園子が私の前の席に座って、私から目をそらした。


「理央、昨日……【人間消去アプリ】を使ってた人は全員死ぬって言ってたよね」


「う、うん……」