背中に、羽を。




「君は、これから地獄にいくんだよ。



僕がつれていくんだ」



さっき、悪魔の仕事は聞いただろ?と彼は言う。



つまり君は、本当は……悪魔なのか?



「自殺者は、生きることを。人間の仕事を放棄したんだ」



悪魔の放つ言葉のすべてが、重い。痛い。熱い。



「幸せな道を選べるわけがないだろう」



その言葉を聞いた瞬間、僕がみていた景色は暗転した。



「白い羽だからって、勝手に天使だと思いこんで……。



見た目だけで判断するから、騙されるんだよ」



悪魔のせせら笑う声が、



END.