それって、籍は入れないけど、事実上の婚姻関係を結ぶ事よね。いくらなんでも、ハードルが高過ぎるよ……
「ちょっと待って。幸子にはボーイフレンドがいるでしょ? 直哉君が」
「真一には嶋田さんのお嬢さんがいるだろ? そっちはどうするんだよ?」
あちゃー。
「どっちも別れてます。だいぶ前に」
お兄ちゃんも私も、シュンとうな垂れた。
「もう、あなた達ったら……」
「加代子、どうする?」
「そうねえ。いいんじゃないかしら? 二人とも18になったんだし」
「そうだな? よし、わかった。その条件を飲むよ」
やったー! うそみたい……
思わず私は、お兄ちゃんの腕に抱き着いてしまった。
「ただし、ちゃんと勉強をして、大学に進む事」
「はーい。同じ大学に入ろうな?」
「うん」
「それと……」
母が言葉を発した。
「赤ちゃんはまだ作らない事。少なくても高校を卒業するまでは、出来ないように気を付けなさい?」
「はーい」
赤ちゃんかあ。楽しみだなあ。
「もう遅いから、そろそろ引き上げたらどうかな?」
なぜか、少し不機嫌気味な感じで田原さんが言った。
「独り身には堪えるよ、君達の会話は」
なるほど、そういう事か。
という事で、私達は別荘、兼アトリエを後にして、父が運転する車で家路に着いたのだった。
以下、帰りの車中での会話。
「幸子、夢みたいだな?」
「ほんとだね。案外、本当に夢だったりしてね?」
「と言うと?」
「これは夢でさ、目が覚めたら、二人とも湖の底に沈んでた、とか」
「や、やめてくれよ。おまえ、怖い事言うなあ。今夜は眠るのやめとこ」
「私も寝ない」
「寝ないで何をする?」
「そりゃあ、アレしかないでしょ?」
「だよな?」
「朝までね」
「おまえ、意外とタフだなあ」
きりがないので、この辺で……
(おしまい)
「ちょっと待って。幸子にはボーイフレンドがいるでしょ? 直哉君が」
「真一には嶋田さんのお嬢さんがいるだろ? そっちはどうするんだよ?」
あちゃー。
「どっちも別れてます。だいぶ前に」
お兄ちゃんも私も、シュンとうな垂れた。
「もう、あなた達ったら……」
「加代子、どうする?」
「そうねえ。いいんじゃないかしら? 二人とも18になったんだし」
「そうだな? よし、わかった。その条件を飲むよ」
やったー! うそみたい……
思わず私は、お兄ちゃんの腕に抱き着いてしまった。
「ただし、ちゃんと勉強をして、大学に進む事」
「はーい。同じ大学に入ろうな?」
「うん」
「それと……」
母が言葉を発した。
「赤ちゃんはまだ作らない事。少なくても高校を卒業するまでは、出来ないように気を付けなさい?」
「はーい」
赤ちゃんかあ。楽しみだなあ。
「もう遅いから、そろそろ引き上げたらどうかな?」
なぜか、少し不機嫌気味な感じで田原さんが言った。
「独り身には堪えるよ、君達の会話は」
なるほど、そういう事か。
という事で、私達は別荘、兼アトリエを後にして、父が運転する車で家路に着いたのだった。
以下、帰りの車中での会話。
「幸子、夢みたいだな?」
「ほんとだね。案外、本当に夢だったりしてね?」
「と言うと?」
「これは夢でさ、目が覚めたら、二人とも湖の底に沈んでた、とか」
「や、やめてくれよ。おまえ、怖い事言うなあ。今夜は眠るのやめとこ」
「私も寝ない」
「寝ないで何をする?」
「そりゃあ、アレしかないでしょ?」
「だよな?」
「朝までね」
「おまえ、意外とタフだなあ」
きりがないので、この辺で……
(おしまい)



