そうこうしているうちに、投票用紙が参加者に配られた。
 自分が誰を選ぶのかも悩ましいけれど、それ以上に自分がちゃんと選んでもらえるのか、気になってドキドキする。

 っていうか、第5希望まで書く欄があるのですが、全部埋めるの不可能です……。
 そもそも1番さんが強制退場になったから、男性は6人しかいない。
 私は自分の好みに正直になろう、と、

第一希望:7番(筋肉自慢の男性だ)
第二希望:4番(結城さんの番号だ)

 こんな風に書いて、司会者に手渡した。
 どちらを第一希望にすべきか悩んだが、印象としては7番さんとの方が会話が盛り上がったような気がする。

 それからしばらくは休憩タイムという名の、集計タイム。
 緊張を紛らわすべく、トイレに立った。

 その、トイレでの出来事。