堂々と店を奥へと進んでいく。

 途中のテーブルではきっと我々と同い年なのであろう男女4人組が絡み合っていた。

 破廉恥な。

 フロアには陽人さんの姿は見えない。

 きっと奥の半個室ゾーンにいるのだろう、とアタリを付けて、そのままどんどん奥へと歩を進める。

 この空間にいるのが私と同年代の人間ばかりなので、浮かずに済んだ。

 ここへ来る前に、私はちゃんとこのカフェ兼居酒屋のSNSをチェックしてきた。

 心の中で陽人さんに語りかける。

――陽人さん、ちゃんと映り込んでいたよ。

 女性オーナーのうちの一人や、あるいは全然違う女性と、肩組んでたよね?

 ねえ、それって誰なの?

 あなたにとって、どういう関係の人?

「女友達」じゃないよね?

 私に堂々と言える関係の人?