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 そう言われていたにもかかわらず、翌週は飲み会の約束が数件入っていた。

 まずは翔馬と別れるよう私にアドバイスをくれ、占いへ連れて行ってくれた女子会仲間の一人が結婚することになったので、その婚約祝賀パーティーをサプライズで開くことになっていた。
 さらには正式な花岡さんの送別会。
 そして大学の先輩の結婚式も控えていた。

 そのことはざっと浩太郎に説明していたものの。

『ひばりちゃんの説明は大雑把すぎるよ。

 ちゃんと、何時何分から何時何分まで、どこへ誰と飲みに行くのか教えてくれないと。

 それからそのメンバーに男性が何人いるのか、それから写真も添えて送ってほしいんだけど。

 別に飲みに行っちゃいけないとは言ってないよ。

 こっちはひばりちゃんに会いたいのを我慢しているんだから、それくらいのことしてくれて当然でしょ?』

 こんな調子のメールが連日のように私のケータイに送られてくるのだ。



 うう……。やっぱりイライラする……。

 これって本当に私を思ってのメールなの?

 それとも、ただ束縛したいだけ?

 まるで彼氏に管理されているかのような気分になるのだった。



 ところが、もっと驚くべきことがその直後起こった。