帰り道で、車を運転しながら浩太郎が言うことには……。
「今のデートの回数、少なすぎないかな?」
かなり真剣な眼差しで(もちろん真っ直ぐ道路見つめながらだが)浩太郎は切り出した。
それはこちらが思ってもいないことだったので、かなり面食らった。
私たちは少なくとも週に2、3回は会っている。
それが「少ない」とはさすがに言えないだろう。
学生カップルでもあるまいし。
「お互い仕事があるから、仕方ないよね」
なだめるようにそう答えると、浩太郎は首を振った。
「僕はもっともっとひばりちゃんと一緒に過ごす時間がほしいんだ。
もう32歳だし、結婚相手としてひばりちゃんのことを考えているから。もっときみのことが知りたいんだよ」
そう思ってくれていたんだ……という嬉しさ。
でも、大抵の男女は会える回数が少ない中でもお互いを信頼し合って結婚していくのでは?という疑問。
複雑な二つの思いに絡まれながらも、私は頷いた。
前を見ている浩太郎には見えていなかったかもしれないが。
「そう言ってくれるのは有難いけど……できるだけ調整してみるね」
「よろしく頼むよ」
「今のデートの回数、少なすぎないかな?」
かなり真剣な眼差しで(もちろん真っ直ぐ道路見つめながらだが)浩太郎は切り出した。
それはこちらが思ってもいないことだったので、かなり面食らった。
私たちは少なくとも週に2、3回は会っている。
それが「少ない」とはさすがに言えないだろう。
学生カップルでもあるまいし。
「お互い仕事があるから、仕方ないよね」
なだめるようにそう答えると、浩太郎は首を振った。
「僕はもっともっとひばりちゃんと一緒に過ごす時間がほしいんだ。
もう32歳だし、結婚相手としてひばりちゃんのことを考えているから。もっときみのことが知りたいんだよ」
そう思ってくれていたんだ……という嬉しさ。
でも、大抵の男女は会える回数が少ない中でもお互いを信頼し合って結婚していくのでは?という疑問。
複雑な二つの思いに絡まれながらも、私は頷いた。
前を見ている浩太郎には見えていなかったかもしれないが。
「そう言ってくれるのは有難いけど……できるだけ調整してみるね」
「よろしく頼むよ」