私の隣の窓際には、唯一このクラスで一度も話したことが無い男子だった。 確か、永崎優だったと思う。 「永崎くん・・・、だったよね。3か月間宜しくね。」 私はそう言った。 「あぁ、宜しく。宮本。」 二カッと笑う彼の顔がどうしようもなくカッコよく思えた。 ふと、私は気づいた。 「永崎くん、いつも何を聞いているの?」