「今日は早く終わったなあ~」
そんなことをつぶやきながら夜の街を歩く。
今日はいつもよりも早い9時に仕事が終わった。
あんまり遅い時間に実家に帰るのは気が引けるので助かった。
(最後に帰ったのは・・・去年のコーネリアの誕生日だったかな)
医者が忙しいことを理由にほとんど家に帰っていないが、みんなは元気だろうか。
第四区にある診療所から徒歩で20分、第三区にある私の実家レティシア子爵家がみえてきた。
この時間ならまだ寝てはいないはず。
帰ると連絡もしていないので、みんな驚くかもしれない。
門を通り過ぎ、ドアの前でベルを鳴らす。
・・・相も変わらずツタだらけの屋敷だ。
「はい、どちら様で・・・し、シエル様!お帰りなさいませ!!」
出迎えてくれたのはこの家に昔から仕えてくれている執事のトム。
「久しぶりだね、トム。突然来てすまない」
「いえいえ、ここはいつまででもシエル様の家でございます。遠慮されることはありませんよ。さあ、ひとまず居間へどうぞ。旦那様たちを呼んでまいります」
「ああ、よろしく」
玄関から廊下を進み、居間に入るとそこは以前来たときから何も変わっていなかった。
生活の中心であるこの居間はとてもきれいに保たれている。
しかし、ほかの貴族の家のように沢山の装飾品や家具はない。
そんなものはとうの昔に売り払ってしまった。
生活に必要な最低限のものだけを残し、権力や財力を誇示するためだけのものは一つもない。
屋敷は代々受け継がれてきたものだから大きいけれど、持ち物だけ見ればそこら辺の一般市民と何も変わらない。
そんなことをつぶやきながら夜の街を歩く。
今日はいつもよりも早い9時に仕事が終わった。
あんまり遅い時間に実家に帰るのは気が引けるので助かった。
(最後に帰ったのは・・・去年のコーネリアの誕生日だったかな)
医者が忙しいことを理由にほとんど家に帰っていないが、みんなは元気だろうか。
第四区にある診療所から徒歩で20分、第三区にある私の実家レティシア子爵家がみえてきた。
この時間ならまだ寝てはいないはず。
帰ると連絡もしていないので、みんな驚くかもしれない。
門を通り過ぎ、ドアの前でベルを鳴らす。
・・・相も変わらずツタだらけの屋敷だ。
「はい、どちら様で・・・し、シエル様!お帰りなさいませ!!」
出迎えてくれたのはこの家に昔から仕えてくれている執事のトム。
「久しぶりだね、トム。突然来てすまない」
「いえいえ、ここはいつまででもシエル様の家でございます。遠慮されることはありませんよ。さあ、ひとまず居間へどうぞ。旦那様たちを呼んでまいります」
「ああ、よろしく」
玄関から廊下を進み、居間に入るとそこは以前来たときから何も変わっていなかった。
生活の中心であるこの居間はとてもきれいに保たれている。
しかし、ほかの貴族の家のように沢山の装飾品や家具はない。
そんなものはとうの昔に売り払ってしまった。
生活に必要な最低限のものだけを残し、権力や財力を誇示するためだけのものは一つもない。
屋敷は代々受け継がれてきたものだから大きいけれど、持ち物だけ見ればそこら辺の一般市民と何も変わらない。


