「では、少し時間が遅いがお茶だけ飲もうか。家族がそろうのも久しぶりだからね。トム、準備を頼む」
「かしこまりました」
トムがお茶の準備をしてくれている間に、ここ最近の家のことについて聞く
「最近はどう?」
「おまえが医者として稼いだお金を入れてくれているからね。以前よりは余裕ができたよ」
「それはよかった。それならコーネリアをちゃんと社交界デビューさせてあげられるかな?」
妹のコーネリアは今年で16歳。この国では16歳が成人の歳なので、貴族の娘は16歳の歳に社交界デビューをする。
まあ私は16歳で医者として独り立ちをしてからずっと忙しいので、社交界デビューはしていない。おそらく私という存在を知る貴族はほとんどいないのではないか。
「ああ。実はね、来月王宮で舞踏会が開かれるんだが貴族階級の娘は基本的に全員参加でね。そこをコーネリアの社交界デビューにしようと思う」
「全員参加?」
「どうやら第一王子の花嫁候補を探すらしい。第一王子はおまえと一緒で今年18歳だからね」
この国、カルミア王国の現国王には二人の王子がいる。一人は私と同い年らしいが一度も会ったことがないので顔は知らない。
「ねえシエル、貴方の稼ぎのおかげでだいぶ余裕がでたわ。二人を社交界デビューさせるくらいはできる。コーネリアと一緒にあなたも行かない?」
母は私がオーガストに弟子入りすることも、独り立ちして自分の診療所を持つことも反対だった。どんなに貧しくても私たち娘には貴族の娘らしく生活して欲しかったのだ。
きれいなドレスを着て、優雅におしとやかに、そして貴族の男性と結婚して家庭を作る。
そんな幸せを望んでいるのだ。
「かしこまりました」
トムがお茶の準備をしてくれている間に、ここ最近の家のことについて聞く
「最近はどう?」
「おまえが医者として稼いだお金を入れてくれているからね。以前よりは余裕ができたよ」
「それはよかった。それならコーネリアをちゃんと社交界デビューさせてあげられるかな?」
妹のコーネリアは今年で16歳。この国では16歳が成人の歳なので、貴族の娘は16歳の歳に社交界デビューをする。
まあ私は16歳で医者として独り立ちをしてからずっと忙しいので、社交界デビューはしていない。おそらく私という存在を知る貴族はほとんどいないのではないか。
「ああ。実はね、来月王宮で舞踏会が開かれるんだが貴族階級の娘は基本的に全員参加でね。そこをコーネリアの社交界デビューにしようと思う」
「全員参加?」
「どうやら第一王子の花嫁候補を探すらしい。第一王子はおまえと一緒で今年18歳だからね」
この国、カルミア王国の現国王には二人の王子がいる。一人は私と同い年らしいが一度も会ったことがないので顔は知らない。
「ねえシエル、貴方の稼ぎのおかげでだいぶ余裕がでたわ。二人を社交界デビューさせるくらいはできる。コーネリアと一緒にあなたも行かない?」
母は私がオーガストに弟子入りすることも、独り立ちして自分の診療所を持つことも反対だった。どんなに貧しくても私たち娘には貴族の娘らしく生活して欲しかったのだ。
きれいなドレスを着て、優雅におしとやかに、そして貴族の男性と結婚して家庭を作る。
そんな幸せを望んでいるのだ。


