店の中では、海璃君がオーナーに怒られていた。




「だーかーらー、これはここに置いてたの!」




「そこ人が通るのに邪魔だろ!?」




なんか、、、、、、、しょーもない喧嘩なんですけど。




「あのー、、、、来ましたけど、、、」





恐る恐る声をかけると、オーナーの顔がぱっと明るくなった。




「お、いらっしゃい。今から準備するから。ここにある荷物全部車に運んでもらっていいかな?」




「はい!分かりました。」




オーナーが中に行くと、海璃君が盛大にため息をついた。




「助かったーーーーーー。」





「良かった。ほら、運ぼ!」




それでも項垂れる海璃君を葉月葵が励ます。





やっぱり、いいコンビ?




大きめのダンボールをふたつ重ねて、車に向かう。




「おわっ、結構重いな、、、、、、」




体勢を立て直そうと、立ち止まると、スっと軽くなる両手。