保健室まで運ばれると、ベッドにおろされた。




「せんせーい、病人。」




「病人じゃないよ!!」




「あらあら。でも顔色悪いわね。熱中症か脱水症状か、、、。とりあえず、水飲んでね。」




保健の先生が水を用意してくれた。




「俺、終わったらもう1回来るから。それまで寝てろよ。」




「う、ん。ありがと。」




伽斗に手を振ると、廊下に行ってしまった。




「もしかして、彼氏?」



「ち、違いますよ!!友達です!!」




「そうなの?なら、ほんとにいい友達ね。」




先生に微笑まれて、私もつられて笑った。




伽斗に言われた通り、ベッドに横になってみる。




体がぐーーーっと下に沈む。




窓が開いていて、そこから入ってくる風が気持ちよくて、私は眠ってしまった。




夢の中で、私は笑っていた。




幸せそうな笑顔で、誰かと手を繋いで、広い野原を歩いている。




ねぇ、誰?




私と手を繋いでいる人は、、、、、、