「ん？大丈夫だよ。ほら、行こ。」




「ん。」




片付けが終盤に迎える頃、伽斗が思い出したように口を開いた。




「そういえば、さっき。葉月葵ちゃん、もしかして会長と付き合うの？」




「あー、うん。両思いだったんだって。幸せそうで良かったな〜！！」




「ふーん。、、、、、、莉那はそういうやついないの？」




「私？んー、私は今はいないかな。」




「そうなんだ。」




「伽斗は？いないの？」




「俺もいないよ。今は。」




そーなんだ。




今日、1日ほとんど伽斗と一緒にいたけど、いろんな女の子に話しかけられてて、モテるんだなーって思ってたけど。




先輩から後輩、いろんな人に写真撮ったり、手紙もらってたし。




そんなことを考えていると、突然スマホがブーブーっと音を立てた。




伽斗にちょっとごめんと断ると、電話に出る。