「うん、、、、ありがとう。でも、電話してよ。響樹だけじゃ、きっと辛いもん。」




響樹は口に出すことは少なくても、誰よりも優しいから。





お互い落ち着いたところで私は部屋に戻ろうと立ち上がる。




でも、さっきよりフラフラしてきて、その場にしゃがみこんだ。





「ちょっ、大丈夫!?」




「、、、うん、でも目が回る。」





「それ大丈夫って言わないんだけど。お母さん呼んでこようか?」




私は響樹の袖を引っ張って首を横に振る。




今言っても意味ないし、顔を合わせたら絶対何か言われちゃう。




「、、、私の部屋、連れてって。」




響樹にそう言うと、私のことをそっと抱きかかえて静かに部屋の外に出た。




そして、私のベッドにおろすと、額に手を当てられる。




「ちょっと、熱い気もするけど。今水だけは持ってくるから寝てろよ。」




「ん。ありがと、、、、、、」




響樹が部屋を出ていったのが分かると私は静かに目を閉じた。