天然素材の恋

部屋に入ろうとすると、隣の部屋から響樹が出てきた。




「電話したんだけど、気づいた?」




「あっ、そうだった!!」




スマホを取り出すと不在着信が10件。




私はびっくりして響樹の顔を見た。




すると、部屋に入れと手を引かれた。




「ごめん!!最初の不在着信は気づいてたんだけど、かけ直せなくて。」




「いや、それはもういいよ。、、、、、、こんなことになってるから電話したんだけど。遅かったわ。」




そう言ってベッドに座り込む響樹。




あぁ、私が帰ってきた時こうなることが分かっていたから。




わざわざ電話してくれたんだ。




私は響樹の隣に座ると、そっと頭を撫でた。





「ちょっ、なに?」




「ううん。、、、、、、ごめん。お姉ちゃんみたいなこと出来ないや。全然。守ってあげられない。」




身長が私より高くても、1歳年下の弟。




大事な大事な弟。





「俺はちゃんと莉那はお姉ちゃんだと思うけど、、、、、、今日みたいなことまたあったら、電話じゃなくて、俺が言い返すよ。」