うん。





そうだった。





最近、何も無くて、




いや、





平凡で、





幸せすぎたから忘れてた。




これがこの家の当たり前だった。




お母さん、おばあちゃん、ひいおばあちゃん。




お母さんとひいおばあちゃんは仲が悪い。




別に住んでいるけど、たまに来てはいつもイラッとする一言を言うひいおばあちゃん。




それにムカついて言い返すお母さん。




その2人を止めるおばあちゃん。




引くよね?




当たり前じゃないでしょ?




こんな家族。




フラフラな足取りで私はリビングに入る。




「何してんの?」




一斉に私の方をむく3人。




「今度は何?」




私の言葉におばあちゃんがサラッと説明した。




私が入ったことによって、熱が少し冷めたようだった。




「ねぇ、ひいおばあちゃん。なんで余計なことばかり言うの?わざわざこの家に来て。お母さんもおばあちゃんも頑張ってるの。それに文句言わないで。」




「私はそんなこと言ってないわよ。」