朝からこんなこと騒いでる私達は本当に高校3年生なのだろうか。




でも、これでいいんだ。




今しかない時間だから。




それに、




「私だけ天然じゃないよ!!伽斗もよっぽど天然!!」





「えっ!?なんで!?」




だって、心配すんななんて。




好きだのあとに言われたら、照れるし。




サラッと言っちゃうところ、天然だと思う。




天然カップル




確かにそうかもね?










家族のあり方も、




友達との付き合い方も、




兄妹の大切さも、




全部全部、




君から教えてもらった。




君が救ってくれた。




今の私がいるのは絶対伽斗がいたから。




「ありがとう。伽斗。」




伽斗には聞こえないように呟いた。





春の風が髪を揺らす。





新たな1年が始まる。
















好きだよ。

















END