天然素材の恋










日曜日。




[さぁさぁ日曜日!!10時に駅の東口に集合!!寒いからちゃんとコートは着てね!!]




葉月葵からきた連絡。




もちろん、雪降りそうだからコートは着るけど。




「10時ってあと30分しかないじゃん!!急がなきゃ!!」





部屋の中をバタバタと走り回る。




服はスキニーパンツにニット、茶色のコート。




普通の可もなく不可もなくの格好。




バッグだけはちょっと派手にシルバーで。




「時間ないし!!」




急いで部屋を飛び出すと、廊下で母とばったり。




「どこか行くの?」




「えと、友達と遊びに。」




そう言うと、母は、




「そう。遅くならないようにね。」




「うん。」




前とは全く違う態度。




あの日以来、誰かが出かけても嬉しいことがあっても、貶さなくなったし、文句も言わなくなった母。




実は1度、謝ってくれた。