母が謝るなんて、、、、




びっくりしたのは私だけじゃなくて、みんなもそうだったみたいだ。




涙も出なくなって、私達は今の状況を考える。




みんなで泣いて、顔も真っ赤で、伽斗に抱きついて。




「ぷっ!」




伽斗が最初に吹き出すと、みんなで笑った。





「あは、あはははっ!!おかしいんだけど、この状況!!何みんなして抱きついてんだよー!!」




「今考えたら引くわ。」




「お姉ちゃんもお兄ちゃんもおかしーーーい!!」




「伊知、あんたもおかしいわよ!!」




もうめちゃくちゃで、




疲れちゃって、




でも、スッキリした。




「ありがとう。伽斗。また迷惑かけちゃった。」





「いいんだよ。俺が黙ってられなかったから。じゃあ、取りあえずは俺は帰るわ。」




「もう帰るの?」




伊知が悲しそうに言う。




「うん。でもまた来るよ!大丈夫!」




そう言うと伊知は嬉しそうに笑う。




私は玄関まで見送った。




「じゃあ、また明日ね。伽斗。」