天然素材の恋

電話をわざと繋げたまま伊知に話しかける。




「凄いよ伊知!!あっ、そうだ!!響樹の手、握ってみて。」




「握った!!」




「冷たい?震えてる?」




「ちょっとだけ、冷たい。」





「じゃあ、お姉ちゃんすぐに行くから、伊知、響樹の手握っててくれる?」




「うん!!じゃあ、一回電話切るね?待っててね。」





電話を切ると、私と伽斗は急いで北口に向かう。




人混みの中全然進めない。




「莉那っ!!」




私が伽斗の前を走っていたのに、いつの間にか伽斗が前にいた。




「北口だろ?」




「うん!」




そう言うと、伽斗が人を掻き分けて走ってくれる。




そして、北口に着くと、、、、、、




「お姉ちゃんっ!!!」




泣きながら私のところに走ってきた伊知。




伊知のことを抱きしめて話し掛ける。





「伊知凄かったね!!ありがとう!!」




「おねーーーちゃーーーん!!」




泣き叫ぶ伊知を抱っこしながら、響樹の元へ。