葉月葵と別れて、家に帰ると、お母さんとおばあちゃんの声が聞こえた。




なに?




喧嘩?




「何してるの?」




リビングに顔を出すと、怒って顔の真っ赤な母となんとも言えない表情のおばあちゃん。






「あんたの父親が教育費出さないのよ!!!」





突然怒鳴られて投げつけられた言葉。





ここから先はちょっと酷い有り様だったから、まとめて話すね。





離婚する時に契約は親権が母になって、父は月にいくらかの教育費を出す約束だった。




それを父はしないのだ。




拒んで拒んで、挙句の果てには、





「教育費は出せないけど、バカ高い車を買ったってよ!!ふざけるなっ!!」





私達3人の教育費は出さないで、高級車を買ったらしい。




そりゃ、出せないなんて冷静に考えては見たけれど、私の中に苛立ちがあった。




父は1人で出ていって、好きな高級車を買って、私たちのことを捨てた。