天然素材の恋

子供の時は相手にしてくれない母親に腹を立てることやいじけることがよくあった。




なのに、具合悪い時は優しくしてくれるから、わざと風邪ひこうなんて思ってた。





馬鹿だなって思うけどさ、子供ってそういう優しさとか温もりって忘れられないんだよね。





「今はもちろん子供じゃないし、風邪も引かないから、こんなことしてもらうなんてないんだけど。風邪ひいた時って、寂しくなるじゃん。だから、こういうことされると嬉しいなって。あっ、私の基準だから、嫌ならしないよ!?」




ハッと我に返って手を離す。




すると、




「ううん。嫌じゃない。、、、、、、それに、その気持ち分かる。なんか今、すごく懐かしい感じがした。莉那のこと知れて、嬉しいし。」




そう言って私の手をぎゅっと握る。




「もう寝てて。辛くなるよ。」




ゆっくり横になるけど、手は離してくれない。