高級住宅街の小高い丘の上にそびえ立つこのお屋敷は、ビジネス街へのアクセスも良さそうな好立地にある。
インターフォンに出てくれたのはとても品の良い家政婦さん。少し年配の女性だが、高峰さんとも仲が良いようで、「お嬢様が彼氏を連れてくるなんて……」と感極まる様子だった。
高峰さんはドギマギしていて、返ってそれが恥じらう乙女に見えて良い。
そして可愛い。
家政婦さんに客室に通してもらったが、この部屋に来るまで沢山ドアがあったし、高価そうな壺や絵画などが飾られている。客室も広く、座り心地抜群のフッカフカな革のソファに座って待つよう案内された。
今は食器に特に詳しくない俺でもわかる、有名メーカーの高級ティーセットが目の前に並んでいる。
中身の紅茶もこれまた高級品なんだろう。とても良い香りだ。
「高峰さん、お金持ちなんだね……」
「先生はご存知だと思っていました。幸い、母の事業も成功してますし、父はご存知の通り……」
そう彼女が言い出したところで、客室のドアが開いた。
そこに現れた人物を見て、顔には出さなかったつもりだが、俺の心臓は飛び出すんじゃないかというくらい、激しく動き始めた。
インターフォンに出てくれたのはとても品の良い家政婦さん。少し年配の女性だが、高峰さんとも仲が良いようで、「お嬢様が彼氏を連れてくるなんて……」と感極まる様子だった。
高峰さんはドギマギしていて、返ってそれが恥じらう乙女に見えて良い。
そして可愛い。
家政婦さんに客室に通してもらったが、この部屋に来るまで沢山ドアがあったし、高価そうな壺や絵画などが飾られている。客室も広く、座り心地抜群のフッカフカな革のソファに座って待つよう案内された。
今は食器に特に詳しくない俺でもわかる、有名メーカーの高級ティーセットが目の前に並んでいる。
中身の紅茶もこれまた高級品なんだろう。とても良い香りだ。
「高峰さん、お金持ちなんだね……」
「先生はご存知だと思っていました。幸い、母の事業も成功してますし、父はご存知の通り……」
そう彼女が言い出したところで、客室のドアが開いた。
そこに現れた人物を見て、顔には出さなかったつもりだが、俺の心臓は飛び出すんじゃないかというくらい、激しく動き始めた。