「おい、マサト。何のつもりだよ」

明らかに難色を示す玄武くんに対し、彼はハッキリと言い放つ。


「なにかワケがあんだろ? 部活を辞めて、ここでバスケやってるワケが。力になってやるって言ってんだ、きっちり全部話せよ」

譲らないという強い意志を宿した瞳に睨まれ、玄武くんは深いため息を吐く。

「……分かった、説明するよ」


そして彼はこれまでひた隠しにしていた真実を、夕日の傾いた街灯の下で語り始める。