私は、雨の中肩を落としながら歩いた。

雨が降っていて慌てて走り出す人並みの中

を、私はトボトボ歩き続ける。

今日は、彼とデートをするつもりだった。

でも、その彼は時間になっても現れず日が暮

れていき私は、諦めてその場所から離れた。

数分後、遠くの方で彼の声がしたので慌てて

顔を上げるとそこには、知らない女の子と歩

いているのだ。

とても楽しそうで、笑顔でいて、手を繋いで

いて…。

それを見た私は、怒りが溢れ出した。

『好き』という気持ちが『嫌い』に変わり、

やがて『復讐』へと変わっていった。

『なぜ、その子といる?』

『なぜ、私ではない?』

まぁ、そんな事はどうでもいい……。

私は、貴方に…、『復讐』さえできればい

い。

貴方のせいで、私は変わってしまった。

優しい感情も、笑い方も、すべてがね…。

その代償は、必ずとってね…?

大丈夫。

いつもと違う私に出会えて、貴方もきっと嬉

しいはず。

だから、逃げないでね。