『うっ…！』


彼の殺気めいたその瞳から逃れようと身体をくねらせて暴れると、なんの躊躇もせずにお父さんは私を殴った。


そのせいで、私は嫌という程床と壁に体を打ち付けて倒れてしまう。


『ほら、言う事聞けよ！立て立て、お前にやらせる事はまだまだあるんだからな』


けれど、身体が痛くて立ち上がれない。


それに、片足が尋常ではない程痛いから、もしかしたら骨折でもしたかもしれない。


『やっ……』


『目上の人に向かって、拒否をするのかお前は！この野郎！』


それなのに、彼は全てを知っているかの様に、私が痛いと感じている片足を思い切り捻った。


ゴキッと物凄く嫌な音が響き、その瞬間に電流が流れた様な痛みが身体を駆け巡る。


『いっ、痛いいぃっ！』



生きていたい。


まだ生きたいのに。


それすらも、全ての行動が制限された私には、許可されないのだろうか。




｢痛いいいぃっ！｣


燃える様に熱く、それでいて息も出来ない程の片足の痛さがはっきりと思い出せて。


そこで、私は飛び起きた。


｢あぁっ、はぁっ、はぁっ……｣


(何、何っ…？)


すぐに自分に何が起こったのか分からず、私は暗闇の中、自分の胸に手を当てた。


パジャマは、汗で濡れていた。