あの日ああやって話していなかったら、私達はきっと今も何処か他人行儀で接していたかもしれないし、何よりお兄ちゃんの妹思いな一面を見れなかったかもしれなかったから。
なんて事を考えて1人でにやにやしていると。
「瀬奈ぁー」
後ろから、今まさに考えていた人の声が聞こえた。
「あ、お兄ちゃん!お帰りなさい」
振り返ると、帰ってきたばかりのアイドルオーラむき出しの義兄が私の後ろに立っていた。
「ただいま」
またprotect達に向かって愛を叫んで走ってきたのか、彼の額にはうっすらと汗が浮かんでいて。
コートを脱いで勢い良くペットボトルの水を飲む彼の姿は、色気が出ていてかなり絵になっていた。
「疲れたよね?」
ユンちゃんの為にと立ち上がろうとした私を、
「あー大丈夫。それより渡す物があるから」
と、片手で制した彼。
そして、お兄ちゃんはいそいそとバッグを漁り始めた。
「はい、前のお返し」
私に渡されたのは、見た事のあるお店ーママの手料理ーの袋だった。
「えっ?」
「ホワイトデーだから、これ買ったんだけどね…この前の、美味しかったよ。ありがとう」
ここのお店の人面白いねー、という台詞から、彼が自らお店に足を運んだ事が分かる。
「あっ…うん」
なんて事を考えて1人でにやにやしていると。
「瀬奈ぁー」
後ろから、今まさに考えていた人の声が聞こえた。
「あ、お兄ちゃん!お帰りなさい」
振り返ると、帰ってきたばかりのアイドルオーラむき出しの義兄が私の後ろに立っていた。
「ただいま」
またprotect達に向かって愛を叫んで走ってきたのか、彼の額にはうっすらと汗が浮かんでいて。
コートを脱いで勢い良くペットボトルの水を飲む彼の姿は、色気が出ていてかなり絵になっていた。
「疲れたよね?」
ユンちゃんの為にと立ち上がろうとした私を、
「あー大丈夫。それより渡す物があるから」
と、片手で制した彼。
そして、お兄ちゃんはいそいそとバッグを漁り始めた。
「はい、前のお返し」
私に渡されたのは、見た事のあるお店ーママの手料理ーの袋だった。
「えっ?」
「ホワイトデーだから、これ買ったんだけどね…この前の、美味しかったよ。ありがとう」
ここのお店の人面白いねー、という台詞から、彼が自らお店に足を運んだ事が分かる。
「あっ…うん」