(あー今日も疲れたー!)
3月14日の夜。
私はソファーを占領してドラマを見ながらくつろいでいた。
今では四六時中目薬を常備する事も、学校でいつの間にか寝てしまう事も無くなった。
トユンさんに全てを話され話したあの日以来、私は嘘の様に悪夢を見なくなった。
最初の方はやはり夜中にうなされていたけれど、その度にトユンさんが私の隣で手を握ってくれるから、段々と夜も眠れる様になっていったのだ。
そしてあの日を境に、私とトユンさんはお互いの呼び方を改めた。
私は、トユンさんの事を“お兄ちゃん”、キムさんの事を“パパさん”(“お父さん”と呼ぶとどうしても前の父親の事を思い出してしまうから)と呼び、トユンさんは私の事を“瀬奈”と呼んでいる。
もちろん、2人に向かって敬語で話す事はやめた。
これは後から分かった事だけれど、私は再婚前にキムさん……パパさんに私の過去を洗いざらい話してそれをトユンさん……お兄ちゃんに伝えるように言ったのだけれど、パパさんがその事を伝え忘れてしまったらしい。
だから、今回の様に最終的にお互いが腹をくくって打ち明ける運びになった。
けれど、私はむしろトユンさんに自分から説明が出来て良かったと思っている。
3月14日の夜。
私はソファーを占領してドラマを見ながらくつろいでいた。
今では四六時中目薬を常備する事も、学校でいつの間にか寝てしまう事も無くなった。
トユンさんに全てを話され話したあの日以来、私は嘘の様に悪夢を見なくなった。
最初の方はやはり夜中にうなされていたけれど、その度にトユンさんが私の隣で手を握ってくれるから、段々と夜も眠れる様になっていったのだ。
そしてあの日を境に、私とトユンさんはお互いの呼び方を改めた。
私は、トユンさんの事を“お兄ちゃん”、キムさんの事を“パパさん”(“お父さん”と呼ぶとどうしても前の父親の事を思い出してしまうから)と呼び、トユンさんは私の事を“瀬奈”と呼んでいる。
もちろん、2人に向かって敬語で話す事はやめた。
これは後から分かった事だけれど、私は再婚前にキムさん……パパさんに私の過去を洗いざらい話してそれをトユンさん……お兄ちゃんに伝えるように言ったのだけれど、パパさんがその事を伝え忘れてしまったらしい。
だから、今回の様に最終的にお互いが腹をくくって打ち明ける運びになった。
けれど、私はむしろトユンさんに自分から説明が出来て良かったと思っている。