約束~悲しみの先にある景色~

此処に居る人達皆が、このお店の和やかな空間、明るい雰囲気に溶け込んでいた。


(何か、凄い……)


初めて感じたこの感覚に驚き戸惑いながらも、私は本来の目的であったマカロンを見始めた。


ショーケースに置かれているマカロンは、1ダースだったり2ダースだったりするもので、箱詰めされていた。


ショーケースの外に置かれているマカロンは、アニマルマカロンだったり、普通のマカロンだったりが個々で売られていたり、少し少なめの5,6個入りのものが売られていた。


(何が良いかな…?)


マカロンにも沢山の味や種類があって、トユンさんが何味が好みなのか知らない私は分かりやすく頭を抱えて悩み始めてしまった。


1ダースは多いのか、それともトユンさんならすぐに食べ終わってしまうのか。


アニマルマカロンがいいのか、普通のマカロンがいいのか。


同じ味のマカロンが箱詰めされているのがいいのか、違う味のマカロンが箱詰めされているのがいいのか。


電車の中で当たり前に爆睡してしまい、そういった事を事前に考えてこなかった事が1番の後悔ポイントだ。


「んー、…」


商品の周りを歩き回りながら悩んでいると。


「お客様、お困りですか?」


先程、いらっしゃいませ、と挨拶をしてくれた男の店員さんが私に向かって聞いてきた。