約束~悲しみの先にある景色~

トユンさんは最近忙しそうで、夜遅くに帰ってきたり、早めに帰宅してもすぐに寝てしまったり、帰ってきたと思ったら玄関先で倒れ込む様に寝てしまっているから、私が寝てあの夢をみてしまう事で邪魔は出来ない。


お母さんは以前に比べて仕事を減らし、家事をする時間を増やしたものの、その代わりに料理教室に通ったりし始めた。


そんな彼女は、私がふと横を見るとソファーで寝ていたりするから、夢の事を言って迷惑をかけるわけにはいかない。


キムさんは家ではパソコンで資料を作ったりしていて、部屋から出てこない時もある。


それに、この間は2泊3日で韓国に単身赴任をしたばかりだから、それなりに疲れが溜まっているはずで。


そんな彼に、私のせいで疲れを上乗せしたくない。


朝はトユンさん達家族とコミュニケーションを取りながらご飯を食べるけれど、寝不足のせいでほとんど味を感じられなくなってきた。


学校に行くまでや帰るまでの車の中や電車の中では爆睡をして、学校では輝星や智和と話に花を咲かせ、授業中は寝たり起きたりを繰り返す。


最近では、寝不足から頭痛や倦怠感、集中力の低下を感じるようになった。


だから、たまに保健室に逃げ込んで1時間程寝かせてもらっている。


そういう時には全く父親関係の夢は見ないけれど、それでも怖いものは怖かった。


だから、家では決して寝なかった。