約束~悲しみの先にある景色~

「モーニングコール……」


自分の部屋から出たものの、欠伸をし過ぎて涙目になった私の耳に、


『안녕!일어나!이것은 모닝콜!설도윤!(おはよう!起きて!これモーニングコール!トユン!)』


誰かの韓国語が聞こえてきた。


そして、その直後。


「시끄러운,조용하고……지금 내가 자고 했으니 까…(うるさい、静かにして……今俺寝てたんだから…)」


完全に寝起きと思われるトユンさんの声が聞こえてきた。


その言語も韓国語の為、私には何も分からない。


けれど、彼らの会話はくぐもっているけれどはっきり聞こえる。


何故なら、トユンさんの部屋のドアが少し空いているから。


そしてきっと、トユンさんは寝ぼけて電話の設定をスピーカーフォンにしているから。


『네, 설마 잊어 않 지요? 오늘 8시 이후에 스튜디오에서 춤 연습이야(え、まさか忘れてないよね?今日8時過ぎからスタジオでダンスの練習だよ)』


「무엇?(何?)」


私は、トユンさんの言った韓国語の意味だけ分かった。


そして、きっと彼に電話を掛けているのはpromiseの誰かではないかと推理を立てた。