約束~悲しみの先にある景色~

「えっ?凄い運動神経ですね」


何個目かのサーモンを口に運びながら、私は彼の台詞に驚く。


「そうだトユン、今度またメンバーの誰かを家に呼んだら?この前のバーベキューの時みたいにさ」


キムさんも、私達の話に口を挟んできて。


「そうだね。スケジュールが合えば、次はガクちゃんでも連れて来ようかなぁ」


あ、ガクちゃんはリーダーね。瀬奈ちゃんも我らがリーダーとご対面したいよね?、と、急に話を振られ、


「はあ…、」


私は、曖昧に笑って誤魔化した。



他にも、私は学校の事や、クラスメイトに凄くpromiseを愛しているprotect(輝星)が居る事を話した。


「えーprotectが居るの?嬉しい!新曲聴いてくれたかな、LieとTruth」


エビフライを噛みながらそう喜ぶ彼に、


「きっき…そのprotectは、promiseの曲は全部聴いてると思います。…ちなみに、私その2曲聴きました」


そっと付け加えると。


「おっ!本当!?やばい瀬奈ちゃん、ありがとう!後で語ろう!」


少々スキンシップの激しい彼は、満面の笑みで私の頭を撫でた。




はっきり言って、久し振りの外食はとても楽しかった。


2人とも前よりかは仲良くなれた気がするし、お寿司は美味しかったし、なんと言ってもお父さんの事をまるで思い出さなかった。