約束~悲しみの先にある景色~

そこには、私達を追いかけるように走る女の人達と、その人混みが消えるのを待って何とか駐車場に車を停めようとしている山口さんの姿があった。


「やばいやばいやばいやばい、protectめっちゃ追いかけてきてるじゃん!あーどうしよ、protect사랑해요!(大好きだよ!)」


私と同じく後ろを見て焦り始めたトユンさんは、やけくそ感がある愛を韓国語で叫び始めた。


「うぉ、」


私が驚いて変な言葉を漏らすと同時に、


「キャーッ!聞いた!?ねえ聞いた!?」


「사랑해요って!愛してるって!うちらに!」


「ユンちゃん神過ぎ!プライベートでもprotectに愛を叫んでくれるなんて!」


「やばい、私promiseに一生着いていく!」


あんなに走って追いかけてきたprotectの人達は一斉に止まり、トユンさんの放った言葉に浸り始めた。


ここがチャンスと見た私達は、裏口からカードを使ってマンションに入る事が出来た。




「お帰り、トユ、……トユン、何でそんなに痩せこけた顔してるんだ?」


protectに追いかけられた数分後。


真冬なのに地味に汗を拭っているトユンさんと、暑すぎてマフラーをうちわ代わりにして仰いでいる私が、何とか裏のエレベーターに乗り込んで25階に辿り着いて玄関の扉を開けた瞬間、丁度その場にいたキムさんに呆れた顔をされた。