(確か、アッキーが韓国語と英語が話せて……。カイちゃんが、アメリカと日本のハーフだっけ?)


頭の中でpromiseの情報を整理している内に、少し噛み合っていない話はどんどん進んでいく。


「俺は元気だからさ、アッキーは?」


面倒くさそうに答えながらも質問するトユンさんに、


『アッキーは今トイレー!だから俺が電話出てる』


“トイレ”の所を強めてそう答えるカイちゃん。


「あっ、そうなんだ…。え、何でカイちゃん電話出れるの?アッキーパスワード設定してなかったっけ?」


それにしても、本当にカイちゃんの声が全部こちらに筒抜けだな……、と、私が2人の会話を聞きながら考えていると。


『え、あのパスワードめっちゃ簡単だよ。教えてあげるよ、番号は123456』


電話越しに、爆弾発言が飛び出した。


「ふっ………」

カイちゃんからの返答に思わず私は笑い声を漏らしてしまい、起きているのがトユンさんにばれたかと心配になったけれど。


「ふ、ふふふふっ……アッキーのパスワード、単純過ぎ……!」


トユンさんは、私よりも笑っていた。


ちょっと待って、無理無理面白過ぎ!今度あいつのスマホ開こうかな…、と、彼は可笑しそうに肩を震わせている。



アッキーの性格が、彼らの言葉から分かった気がした。