『自分が誰か分からなくなる事なんて あって当然 当たり前だよ』


『だから人は 上を向くんだ 自分の居場所を確かめる為に』


『数え切れない星の中から 北極星を見つけられるのは 君だけだから』


『目指すべき場所を やらなければいけない事を 自分の存在意義を 見つけられた君は 最高にクールな存在だ』



「ここはね…、ハルちゃんなんだけど…、ううっ、ラップ格好良過ぎるどうしようハルちゃん最高天才天使神愛してる」


(おっ、と…?)


そこで私は、苦笑いを浮かべた。


今まで抑えていたはずなのに、輝星のpromiseに対する愛がこの辺りから溢れ出している気がしたからだ。


輝星は椅子に座って曲を聴いているけれど、このままでは椅子から飛び上がりそうな勢いだ。


そんな彼女を見た私は笑顔になり、曲の続きに耳を傾けた。



『Je sais qu'il y a une nuit où je veux pleurer, mais je ne veux pas pleurer(泣きたい夜があるのも でも泣きたくないのも 分かるんだ)』


『Je sais que je suis à la fois seul et troublé(1人で抱え込んじゃうのも 悩んじゃうのも 分かるんだ)』