『これが 僕と君との 約束』



そして、始まりと同じ歌詞で始まったサビ。



『君の思っている事を 声に出して 伝えてみて』


『絶対に 世界が 変わるから』


『モノクロの景色に 色がついていく様に 君の想いを 僕は知りたい』



｢ここはね、えーっと、ガクちゃんかな？うんそうだ、ガクちゃんガクちゃん｣


少しの振動でも壊れてしまいそうな何かに向かって、静かに優しく語り掛けている様な彼の声は、ただただ綺麗で、美しくて、優しくて。


確か辛い経験を乗り越えたはずの彼だからこその出せる声で、その歌詞に乗せられる数々の想いがあるのだろう。


(凄い……)


そう思わずにはいられなかった。



『これが 君と僕との 約束』



そして、歌詞は2番に突入した。



『要らない人なんて 何処にも居ないから』


『僕らは皆 愛される為に生まれてきたんだよ 皆皆 必要なんだ』



｢ここは、ショーンとアッキーが歌ってる。この2人でハモって歌われたらちょっと心が持たないよね｣


ショーンの、自分の伝えたい想いを乗せた様な声と、韓国語から一転してやはり流暢に歌うアッキーの声。


2人共声の質が似ているのか、それとも歌声が良いだけなのか分からないけれど、彼らの重なる声は、輝星の言う通り素晴らしいと感じた。