『僕らは 皆 完璧じゃないんだ』


『完璧を 求め過ぎると 駄目になる』



｢今歌ってたのは、ショーン。良い歌声だよねー｣


間を空けずに、さっと輝星が教えてくれる。


彼の歌声は、何かを堪える様な、少しの歌詞を言葉にする事で自分に秘めた何かを吐露する様な、そんな声で。



『少しは欠点がある方が 見映えがするって言ってるんだよ』


『全部出来る人間なんて居ないんだ そんなものを求めちゃ駄目だ』


『完璧って言ってる人程 完璧な訳がない そういう人は大抵 自分の弱さを隠してるから』



｢ここの部分は、ハルちゃん。この曲の中のラップは、全部ハルちゃんが歌ってる｣


ハルちゃんのラップは、本当に曲のリズムにあっていて、強弱がはっきりしていて。


余りラップに興味が無くて聞いた事が少ない私でも、彼のラップは良いと思えた。



『울고 싶어지는 밤이있는 것도 그렇지만 울고 싶어하지 않는 것도 알거야(泣きたくなる夜があるのも でも泣きたくないのも 分かるんだ)』


『혼자 떠안는 것도 고민 버리는 것도 공감하는거야(1人で抱え込んじゃうのも 悩んじゃうのも 分かるんだ)』



次に聞こえてきたのは、韓国語。