「…待って智和、今は席ついて」


朝から彼氏感溢れる智和が、鬱陶しそうに顔を顰める輝星に向かってデレデレと話し掛けていた。


「何で?俺にもpromiseについて教えてくれたっていいじゃん、」


「教えるから今は席つこう?ね?」


「えーどうしてさ?俺は輝」


「これから朝の学活が始まるからだよ中田クン、分かったらさっさと席につけ。どうせお前の席岡田の隣だろ、わざわざ立つ必要ないだろう」


「……はい」


「全く、朝からバカップルぶりを見せられてもなぁ。まあ悪いとは言わないけど、何かなぁ…。という事で学活始めます、起立ー」



周りからは、くすくすと笑いが聞こえる。


輝星は無表情だけれど、話のネタにされた智和は唇を尖らせてむすっとしていた。


(2人共可愛い)


今日もまた、平穏な学校での1日がスタートした。




と、思ったのだけれど。


「今日は理科の総復習です、プリント全員に渡った?はい渡ったね、じゃあどんどん解いて下さい、終わったら解答は前にあるので各自プリント取り来てください。プリントは5枚あるからね、誰1人寝かせないよー。じゃあ始めてどうぞっ」


1時間目の理科でプリントを説いている最中も、