ただ、幼い頃のショーンは“壁”は誰でも視る事が出来ると考えていたらしく。
『あの人、3枚壁があるよ』
『大丈夫ですか?壁が5枚ありますけど』
と、道行く人の壁を視ては、そうやって心配して話しかけていたという。
だから、お母さんはそんなショーンを気味悪がってしまった。
そして、その後に起こったネグレクトのせいでショーンは感情を無くし、笑えなくなった。
「…別に、気味悪くなんてないのにね。…でもね、今のショーンはその力のお陰でレギュラー番組を持ってるんだよ!瀬奈も聞いた事ない?“Sとお悩み解決!”っていうバラエティ番組」
輝星の言うその番組名に、私ははっと目を見開いて、勢い良く机に手をついた。
その音に驚いた数人のクラスメイトがこちらを向いたけれど、私はそちらを向かずに言葉を紡いだ。
「えっ、Sとお悩み解決!って、水曜日の夜にやってるあれ?あの番組、私たまに見てるよ!」
“Sとお悩み解決!”は、司会の人や占い師、その他の芸能人等が主にゲストとして登場する芸能人やスポーツ選手等の悩みを言い当て、その悩みを解決に向かわせる番組だ。
その番組の良い所は、もちろん司会の男の人がゲストの人の“壁”とやらを視て、ゲストの悩みにきちんと耳を傾ける所だ。
『あの人、3枚壁があるよ』
『大丈夫ですか?壁が5枚ありますけど』
と、道行く人の壁を視ては、そうやって心配して話しかけていたという。
だから、お母さんはそんなショーンを気味悪がってしまった。
そして、その後に起こったネグレクトのせいでショーンは感情を無くし、笑えなくなった。
「…別に、気味悪くなんてないのにね。…でもね、今のショーンはその力のお陰でレギュラー番組を持ってるんだよ!瀬奈も聞いた事ない?“Sとお悩み解決!”っていうバラエティ番組」
輝星の言うその番組名に、私ははっと目を見開いて、勢い良く机に手をついた。
その音に驚いた数人のクラスメイトがこちらを向いたけれど、私はそちらを向かずに言葉を紡いだ。
「えっ、Sとお悩み解決!って、水曜日の夜にやってるあれ?あの番組、私たまに見てるよ!」
“Sとお悩み解決!”は、司会の人や占い師、その他の芸能人等が主にゲストとして登場する芸能人やスポーツ選手等の悩みを言い当て、その悩みを解決に向かわせる番組だ。
その番組の良い所は、もちろん司会の男の人がゲストの人の“壁”とやらを視て、ゲストの悩みにきちんと耳を傾ける所だ。



