約束~悲しみの先にある景色~

「うん、そうだよ」


傍から聞くと信じられないと感じるこの質問に、彼女は当たり前の様に頷いて見せた。


「大体の曲は、日本語と韓国語と英語、あとフランス語で成り立ってる。…やっぱり、外国人にも自分達の伝えたい事をその人の言語で伝えたいらしいから、そういう風に歌ってるんだって」


だから、例えば1つの曲の中に日本語で“頑張って”って歌詞があったとしたら、それを韓国語で言ったり、英語で言ったり、フランス語で言ったりする事もあるんだよ、と彼女は自慢げに口角を上げた。


「…promise、凄いね」


ポニーテールにした自分の髪の毛をいじりながらそう言うと、輝星も自分の肩までの髪の毛をいじり始めた。


「うん、だから私は前から『promise良いよ!』って言ってたのに!…でも瀬奈全然聴いてくれなくてぇー」


むすっとした彼女に、


「ごめん、でも今は良いと思ってるから」


と、私は両手を合わせながら弁解した。



「まあこれからpromiseの沼にはまっていけば大丈夫!…で、次は5人目…promiseのi…imagine(想像する)担当の、工藤 春馬(くどう はるま)」


私がpromiseを好きになる前提の考えを口に出しながら、彼女は零れる笑みを隠さずにある写真を出した。