約束~悲しみの先にある景色~

そう呟くと、輝星は私と強引にハイタッチをして、ようやく自分の気持ちが理解された!、と天井に向かってガッツポーズをした。


「でしょでしょ!そうなの!…で、またガブの話に戻るけど、ガブはアッキーと同じでトリリンガルなの!フランス語と英語と日本語が話せるんだよ」


「フランス語も!?凄いね、そんなに話せるんだ」


フランス系カナダ人だから当たり前かもしれないけれど、私にとったら全く当たり前ではない。


英語はそれなりに理解出来るけれど、韓国語やフランス語はまるで関わった事が無い。


こんなにもグループ内で話せる言語が豊富だと、全員で話す公用語は本当に日本語なのか不安になってくる。


「うん。って言ってもまだ日本語は少し片言だけどね。それでアンチを言ってる人も居るけど、私は全然気にしてない。…あ、ガブは歌を歌う時はほとんどフランス語なんだ。たまに英語の時もあるけどね」


(へー、フランス語だけなんだ)


ふーん、とその話に興味を示しながら、私はある事に気がついた。


「えっ、promiseって歌を歌う時、1曲の中に何個もの言語が入ってるの?」



輝星の話だと、カイちゃんは英語で歌い、アッキーは日本語と韓国語と英語を混ぜて歌い、ガブはフランス語で歌い、ガクちゃんは日本語で歌う事になる。