璃夢「なんか僕、【誰か】のことを忘れちゃったらしくて…。」


誰のことか、今となっては気になりもしないけど…。昔は思い出そうとするだけで頭痛がしたからなぁ〜。

やっぱり思い出そうとしない方がいいんだよね!荘司さんも思い出さなくていいって言ってくれたし!


璃夢「僕だけその人のこと分かんなかったから記憶喪失ってことが分かったらしいんです」


龍虎「………それが俺だって可能性はないか?」


私の忘れちゃった人が月城先輩?どうして?月城先輩が探してるのは、お嬢様のような女の子でしょ?

私には程遠い…。


璃夢「月城先輩が探しているのは、妹さんですよね?僕は男の子なので違いますよ」


龍虎「………お前は女だ。見た目からしてそうだろ」


璃夢「いきなり見た目をバカにしてきましたね!?」


龍虎「バカになんてしてない。髪だってそうだし、背格好も見るからに女だ。」


璃夢「確かに男の子にしたら小さくて華奢かもしれないけどそんな子いっぱいいますよ!」


玖音だって華奢だし!私と同じくらいの身長だし!


雪「自分で華奢とか言うんだな」


翼「しかも華奢って言葉知ってるんだな」


そりゃみんな私のこと見て【華奢】だって言ってくるから使えるようにもなるよ!