「リオ〜!」


誰かが胡桃先輩の名前を呼んだ


理緒「……あれ?アヤメちゃんじゃん?久しぶりだね」


アヤメ「名前覚えててくれたんだ!嬉しい〜!」


そう言ってアヤメと呼ばれた人は胡桃先輩の腕に自分の腕を絡めた

……もしかして彼女さん?でも、恋人だとしたら久しぶりなんて言わないよね?


パチッ

璃夢「っ」


二人を眺めているとアヤメさんと目が合った


アヤメ「……リオ、隣の女、誰?」


そして凄い剣幕で睨まれた

ヒィッ!怖っ!怖っ!!男に睨まれるより怖いわ!


理緒「ん?俺の後輩ちゃん」


アヤメ「リオって男子校でしょ?コイツ女じゃん」


理緒「何言ってるの?服見て?俺と同じでしょ?」


アヤメ「はぁ?」


意味不明という顔をしながらアヤメさんは私の制服、主に下を見て


アヤメ「はぁ!?男!?」


ビックリしました。


璃夢「はじめまして、アヤメさん。僕男なんです」


とりあえず挨拶は大事だよね。


アヤメ「えっ?マジで男なの?嘘でしょ?」


璃夢「嘘じゃないですよ、信じてください」


無理があると思うけど…。どうしよう…。ココで証拠見せろとか言われても無理なんだけど…

いつも使わない頭をフル回転させていると


理緒「この子はちゃんと男の子だよ。訳あって髪が長いけどね」


胡桃先輩が助け舟を出してくれた


アヤメ「リオが言うからそうなんだ。疑ってゴメンね?」


璃夢「あ、いえ、信じてくれたならいいんです」


で、結局二人の関係は?もし恋人に近めの関係なら私邪魔だよね?どっかいった方がいいよね?

とりあえず黙って見ておこう。