私は最初から、先生のことが『好き』だった。

『教師と生徒』としてなんかじゃない。

初めて会ったあの日から、ずっとずっと『好き』なんだ…想い続けてきたんだ…

先生にもっと近付きたい。
先生にもっと私を見てほしい。
先生に必要とされたい。

もう自分に自分の気持ちを誤魔化したりしない。

私は…本気でれいま先生のことが好き…


ひなりは溢れそうな気持ちを抑えると同時に、持っていたシャーペンをキュッと握りしめた。