「やばっ…遅刻すんじゃん!」

急いで靴を履き替えると、レムは教室に向かって走った。

カラカラカラカラ

レムが向かっている方向から音がした。
どうやら、救急隊員が患者を運んでいるようだ。
そのすぐ側にレムの担任の閨川もいた。

え?朝から何があったの?
閨川先生…ってことはうちのクラス?

そんなことを考えながら、レムは邪魔にならないよう廊下の端に寄った。

しかし、その救急隊員たちとすれ違った瞬間、レムは言葉を失った。